子どもを出産したばかりですと、
目の前の対応に追われて将来に必要なお金の事など中々考えられません。
しかし、少し落ち着いたら子どもの将来の事も気にかけなくてはなりません。
子育てに必要なお金の全体像を把握しておく事はとても大切です。
一緒にみていきましょう。
「子どもの教育費」はなるべく早めに考えておきましょう。
と言うのも
22年間で最低でも1000万円の出費があるからです。
幼稚園から大学まで私立か、
公立に通わせるかによって費用は大きく変わりますが、
幼稚園から大学まですべて公立で通っても1000万円は必要になります。
子どもが大学をストレートで(浪人・留年なし)卒業するのは22歳です。
それまでにある程度の蓄え(貯金)が無くては対応しきれません。
奨学金を借りて大学を卒業する手もありますが、
親からすれば出来れば子どもに負担はかけさせたくないものです。
ちなみに、全て私立で幼稚園~大学まで通わせると2500万円は必要になります。
その差は何と1000万円!
計画的に教育費の準備をしておく必要があります。
子どもが一番お金がかかる時期をまずは理解しておきましょう。
最も教育費がかかるのは大学です。
お金が集中してかかる時期は大学の時期である事を頭に入れておきましょう。
それまでにいくら教育費が積み立てられるのかが鍵となります。
大学になると月10万円程度の負担が必要になると覚えておきましょう。
そのかわり、
高校生までの間は1ヶ月に必要な教育費は2万円~3万円程度で済みます。
この大学の時期の負担を少しでも減らせるように、早めの内から教育費の積み立てはしておきましょう。
ただし、これらは全て公立に通った場合の話です。
総額1000万円を子どもが大学卒業するまでの22年間で割った数字です。
1000万円÷22年間=約3万8千円/月 必要になります。
高校を卒業するまでに教育費は月々2~3万円が必要と解説しました。
この2~3万円は生活を見直す事でどうにか捻出出来る数字です。
外食を減らす、趣味にかかる費用を減らす、パートを始めるなどいくつか対策があります。
しかし、問題は大学に在学中の教育費です。
特に、大学に入学した初年度には
「入学金」などが必要です。
もし、大学だけ私立に通わせる事を想定したら
子どもが18歳になるまでに最低でも300万円は貯めておきたいものです。
0歳から月1万5千円積み立てておくと、18歳までに300万円は確実に貯める事が可能です。
今の内から家計を見直してみてはいかがでしょうか。
子どもの教育費にかかる値段をまとめてみました。
公立幼稚園からスタートした場合と、
私立幼稚園からスタートした場合でシミュレーションしています。
子どもにどのよう過程を通らせるのか、具体的なイメージがある場合はその金額を覚えておくと良いでしょう。
子どもにはお金がかかりますが、その分楽しい事が沢山控えています。
子どもの将来をしっかりと見据えて取り組んでいきましょう。
下記の表は、
単位:万円(1万円未満四捨五入)
金額は入学から卒業までの総額になります。
幼稚園 |
公立 72 |
|||||||
小学校 |
公立 186 |
私立 876 |
||||||
中学校 |
公立 138 |
私立 411 |
公立 138 |
私立 411 |
||||
高校 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
合計 | 516 | 706 | 789 | 979 | 1206 | 1396 | 1479 | 1669 |
幼稚園 |
私立 155 |
|||||||
小学校 |
公立 186 |
私立 876 |
||||||
中学校 |
公立 138 |
私立 411 |
公立 138 |
私立 411 |
||||
高校 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
公立 120 |
私立 310 |
合計 | 599 | 789 | 872 | 1062 | 1289 | 1479 | 1562 | 1752 |
国立大学(文系・理系) | |
自宅通学 496 |
下宿 712 |
私立大学 | |||
文系 | 理系 | ||
自宅通学 640 |
下宿 857 |
自宅通学 774 |
下宿 987 |
幼稚園は公立、
小学校~高校は公立、
大学は私立文系で自宅通学をした場合の教育費は、
いずれにせよ、子どもをどのような道でも大学まで行かせると1000万円は必要になりますので、
「将来の事だから..」と教育費の積立を後回しにせずに早めに意識しておく事が大切です。