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妊娠初期、中期、後期の赤ちゃんの状態とママの体の変化について解説しています。
体が妊娠に適応してする時期です。
つわりもありますが、「今だけ」と乗り切りましょう。
妊娠初期、
一つの受精卵は猛烈なスピードで細胞分裂を繰り返して姿を変えて行きます。
7週目までは「胎芽(たいが)」と呼ばれ魚のような姿をしています。
8週目以降は、「胎児(たいじ)」と呼ばれ、徐々に哺乳類らしく、人間らしくなっていきます。
ママの体は、徐々に妊娠に適応していきます。
基本的には、普通の生活をしていて大丈夫ですが、
ホルモンバランスが大きく変化するのでつわりや不快症状に悩まされる事もあります。
妊娠15週頃までには収まる人が多いので何とか乗り切りましょう。
妊娠初期は、
脳や心臓、胃など、赤ちゃんのあらゆる器官が作られる時期です。
まだ流産の危険性が高い時期ですが、
心拍が確認できれば一安心です。
妊娠15週頃には胎盤も完成し、安定期に入ります。
赤ちゃんの体づくりが完了し、胎盤が完成します。
この時期にママの体調も安定します。
妊娠中期以降から赤ちゃんの心音を聴診器で確認する事が出来ます。
これは、心臓が血液を送り出す力が強くなったからで、赤ちゃんがしっかり成長している証拠です。
内分泌器官がホルモンの分泌を始め、腸も消化をスタートさせます。
筋肉や骨格も発達して大きく動けるようになり、
ママが胎動を感じるようになります。
ママの方の体調は、
多くの場合つわりが治まり、心身ともに安定します。
運動をしたり、出産準備をしたり、旅行をしたりと活動的に過ごしましょう。
もし挙式をしていない場合は、この時期に行ないます。
胎盤が完成し、
赤ちゃんとママの体がしっかり結ばれると「安定期」に入ります。
妊娠器官中、一番体を動かしやすい時期なので、
体力づくりや出産準備をしましょう。
お腹の張りや体のむくみが出やすい時期です。
赤ちゃんが生まれるまであと少し!
妊娠後期に入ると、ママはお腹の張りをよく感じるでしょう。
生理的な物ですが、頻繁に張ったり痛みを感じたら早めに受診しましょう。
むくみやすくなるのもこの時期です。
塩分を摂取しすぎて、水分が体内に吸収され、むくみにつながります。
特に食事を作るのが辛くなり、外食をする時は、
塩分やカロリーが多いので控えましょう。
赤ちゃんは、脳の神経細胞同士のネットワークを着々と作っています。
エネルギーとなる皮下脂肪も全身に蓄え、外の世界に出る準備は万全です。
ママのお腹はどんどん大きくなり、
不自由を感じる事も増えてきます。
赤ちゃんも大きくなって来て、子宮の中を窮屈に感じるでしょう。
お産(出産)まであと3ヶ月です。
10ヶ月と10日も一緒にお腹にいたので初めての対面が待ち遠しいですね!
妊娠中は食べて良い物、食べてはいけない物があります。
食べ物に気をつけなければならない理由などを解説していきます。
例えばアルコール。
これは胎児の発達や行動などに障害が現れるリスクがあります。
妊娠中は絶対に避けるべきとされています。
他にも注意が必要な食べ物は沢山あります。
感染症を避けるよう知識をつけておきましょう。
妊娠中にママが感染症にかかると、母体が菌感染します。
すると、妊娠時期によっては胎児に先天異常が起こる場合があります。
(流行の風疹などが代表例です。)
中には食べ物によって感染してしまう事があります。
とは言う物の、
「絶対に食べてはダメ」と言う食べ物は意外に少ないです。
妊娠中に食べたからと言って、即胎児に影響する食べ物は中々ありません。
食べても良いけど「頻度」に気をつけなければならない。
と言った具合の食べ物がほとんどです。
万が一感染した時にリスクを考えてしっかり、妊娠中の食について知識を深めておきましょう。
妊娠の仕組みを解説していきます。
赤ちゃん誕生はママの卵子、パパの精子とが出会う事から始まります。
その奇跡のようなプロセスを知っておきましょう。
精子と卵子が出会い、
妊娠が成立した頃の赤ちゃんは体長約0.1mmです。
目には見えないほどですが、きちんとお腹の中に宿っています。
この小さな生命がどのような過程を辿ってやってきたのかご存知でしょうか。
とても神秘的で奇跡的な出会いがあるのです。
「卵巣」と「子宮」は
命を育み、命を守る役割を果たす女性特有の器官です。
卵巣からは月に1度卵子が排出され、
卵管に辿り着いた精子と出会って受精をすると「受精卵」となります。
受精卵は子宮に向かって移動しながら細胞分裂を繰り返し、およそ1週間後に子宮に着床(ちゃくしょう)します。
この過程をたどると妊娠が成立します。
原子細胞の中から毎月1個の卵子が成熟して卵巣の外に飛び出す事を「排卵」と呼びます。
原子細胞とは、
女性が産まれてくる前、つまり胎児の時に卵巣の中に既に卵子の元となる卵胞があります。
この卵胞を原子細胞と呼びます。
卵子は卵管の先にある卵管采(らんかんさい)が受け取って卵管に運びます。
卵子の寿命は約24時間です。
この間に精子に出会い受精しなければ生命の誕生とはなりません。
精子は一度の射精で、約1億~4億匹出ます。
こんなに沢山の精子も無事に卵管まで進めるのはごく僅かです。
精子の寿命も数日なのでこの間に卵子に出会わなければ妊娠しません。
このような奇跡が重なってようやく赤ちゃんが誕生します。
妊娠には、タイミグが非常に大切です。
子宮は、
出産までの約10ヶ月間、赤ちゃんを守ってくる大切な臓器です。
子宮の位置は、骨盤の中央にあります。
膀胱と直腸に挟まれています。
外側は厚い筋肉の層で作られており、内側は子宮内膜と呼ばれる粘膜で覆われています。
この子宮粘膜が受精卵を育む役割をしています。
子宮の中はママと同じ体温の温度で暖かく、赤ちゃんにとっては過ごしやすい環境です。
外からの衝撃も、羊水のクッションが守ってくれます。
妊娠する前の子宮の大きさは、鶏の卵ほどのサイズです。
これが赤ちゃんの成長と共にだんだんと大きくなります。
子宮の周囲は骨盤底筋群という筋肉や靭帯で支えられています。
子宮の下には膣が続いていて外陰部と子宮を繋いでいます。
左右それぞれの卵巣から排出された卵子を子宮に 運ぶ管のような器官です。
長さはおよそ10cm。
手のひらのように広がっている先端は卵管采(らんかんさい)と呼ばれ卵子を受け止めます。 |
赤ちゃんのもととなる卵子を作り出す器官です。
子宮の左右、やや後ろ側に1つずつあって、大きさは約2~3cmです。
靭帯によって子宮の骨盤の間に支えられています。 |
おへそよりも下、恥骨の裏あたりに位置してます。
通常はお腹が側に傾いています。
妊娠前の大きさは縦横とも約7cmでちょうど鶏の卵ほどです。 |
外陰部と子宮をつないでいる細い管のような器官で、長さは7cm前後です。
出産の時には赤ちゃんが通りやすいように伸び広がります。 |