出産する姿勢は一般的には、
分娩台に乗り、いきみながら出産します。
その他にもいくつも出産方法はありますが、
その代表的な出産方法は帝王切開です。
このように医療が介入する出産方法が一般的ですが、
それ以外にも出産方法はあります。
その中の1つである「アクティブバース」を見てみましょう。
妊婦が一番楽な姿勢で出産する方法をアクティブバースと言います。
どのような姿勢をとれば赤ちゃんが楽に産めるのか見ていきましょう。
アクティブバースとは、
妊婦自身が良いと感じる姿勢をとり、
自分の力で産むのだと主体性を持って臨むお産の事を言います。
分娩台の上で仰向けになって産むスタイルだけが出産ではありません。
中にはアクティブバースの事を「フリースタイル出産」と呼ぶ事もあります。
これは、陣痛の時も出産の時も、自分が好きな方法で産む事からそのように言われています。
例えば、
・立つ
・座る
・横を向く |
と言った定番のスタイルだけではなく、
中には
・天井から下げられた網を掴みながら
・お湯につかりながら |
等の自由なスタイルで出産をする事が出来ます。
一部の病院でも取り入れられていますが
アクティブバース(フリースタイル出産)は医療の介入がほとんどない特別な出産方法の為、
病院よりも、自宅出産や、助産院での出産がほとんどです。
出産時の「陣痛」や「いきみ」についてですが、
これについてもアクティブバースは過ごし方などにも、
これと言った決まりはありません。
呼吸法についても、
「ヒーヒーフ~」などのアドバイスも決まりもありません。
妊婦が気のおもむくままに立ったり、歩き回ったり、食事をしたりします。
一般的なお産の場合は、
食事制限などがありますが、アクティブバースにはこのような「決まりがない」のも特徴かもしれません。
お風呂に入って陣痛と向き合ったりと、とにかく自由です。
妊婦が自由に過ごしお産を迎えます。
人間の本能にそった出産方法を柱としているのです。
アクティブバースのメリットは
制限がなく自由な出産が出来る事です。
陣痛の過ごし方や、食事制限などがないのでストレスが少なく済むかもしれません。
本能に従って出産が出来るのでそれが魅力的と感じる人が沢山います。 |
ここまでで、
アクティブバースの考え方は、「出産は自然に任せて妊婦の好きなように」行う事だと言う事が分かったと思います。
自由度が高いので気も楽ですが、デメリットやリスクもあります。
アクティブバースのデメリットは、
「自由過ぎてどうして良いか分からない」点にあります。
特に初産の方には余程の知識が無い限り難しいでしょう。
初産の場合は、一般的な分娩方法で出産する方が安心できるでしょう。
リスクも付き物です。
それらについて詳しく見てみましょう。
アクティブバースの目的は、
医療の介入を最小限に抑える事にあります。
病院よりも、助産院や自宅出産がメインとなるで、
産まれてきた赤ちゃんの健康状態が悪かったり、
ママの健康状態が悪化した場合、その時の発見や処置が遅れてしまうリスクがあります。
更には、いざと言う時の緊急対応が出来ない事があります。
アクティブバースを選ぶ場合は、
そのリスクを容認すると同時に、
担当主治医に赤ちゃんの状態をよく確認しておき、
アクティブバースで産んでも良いのか判断してもらいましょう。
アクティブバースに立ち会う家族や周りの人がお産のメカニズムや流れをしっかり理解しておき、安産の為の自己管理をしっかりしておく必要があります。
アクティブバースの出産姿勢に決まりはありません。
ただ、アクティブバースで出産する妊婦がよくとる姿勢をここでは紹介して行きます。
検討している方は参考にしてみて下さい。
・横向きに寝るお腹を圧迫しないように気を付けながら寝ます。
クッションを挟む人もいますが、いきみやすい格好をしましょう。
・四つん這いになる動物的な格好ですが、牛や馬などもこの姿勢で主産をします。
いきみやすいのが特徴です。
・椅子などに手をつき、膝をつく四つん這いに似ていますが、四つん這いは
手が地面に付きますが、この場合は少し高さがある物に手をつき床に膝をつきます。
・壁に手をついて寄りかかって立つ壁に手をつき寄りかかります。
背筋を伸ばす事により腰痛も和らぎいきみやすくなります。
・立って、テーブルなどに枕を置き、上半身をもたれかかる
腰をお辞儀をするような角度まで曲げ、上半身をテーブルなどに支えてもらいます。
中にはこの格好が一番楽だと感じる人もいます。
・立って、介助する人にもたれかかる
抱き着くような感じで支えて貰います。
人に抱き着きながらいきむ事が出来て姿勢も安定します。 |