出産で入院するママと赤ちゃんの入院スケジュールや、検査する内容などを解説します。
赤ちゃんが入院中に受けている検査内容なども確認しておきましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんも意外と忙しくしているようです。
赤ちゃんを出産すると病院に入院する事になります。
この入院の目的は、ママの体力回復と赤ちゃんのお世話の仕方を学ぶ事にあります。
赤ちゃんとの日常生活に備えてしっかり準備していきましょう。
一般的には、赤ちゃんを出産したその当日、もしくは翌日から育児指導が始まります。
ママの健康状態を考慮して出産日は休む事を優先する病院もありますが、
基本的には出産日、当日から育児が始まると覚えておきましょう。
産後の経過を見て、病院側が育児指導が出来ると判断したらすぐに育児開始です。
入院生活は4日~7日が一般的ですがその中で赤ちゃんについて学べることを全て学びます。
・経膣分娩・・・4日~7日
・帝王切開・・・7日~10日 |
入院生活はママの体の健康回復を目的としますが、
それ以外にも赤ちゃんとの接し方についても学びます。
具体的には以下の事を教えてもらいます。
・「抱っこ」
・「授乳」
・「おむつ替え」
・「沐浴」
入院生活は出産の疲れを癒やす期間だと思っているママも多くいますが、意外とやる事が多くあります。
中でも「授乳」は始めの内はなれないかもしれません。
授乳は3時間おきに行ないますので、
さっきあげたと思ったら「えっ、もう授乳の時間!?」とせわしなく感じるでしょう。
この授乳のおかげで
睡眠不足になったり、疲れが溜まったりします。
体に少しでも異常を感じたら、頑張りすぎず、医師や助産師などに相談しましょう。
入院生活はダラダラして、やる事がないと思っていたら大間違いですよ。
寝れる時に寝ておきましょう。
母子同室で入院する場合は、
赤ちゃんのベッドをママのベッドの横に置き、 24時間ママの隣で生活します。 |
母子分室で入院する場合は、
ママと赤ちゃんは離れ離れです。
授乳などのお世話の為に赤ちゃんがいる部屋に通う事になります。 |
ママの経膣分娩での入院生活スケジュールをみていきましょう。
・医師の診察を受ける
・シャワーやシャンプーは出産から24時間後から
(医師による判断で問題がないと判断した場合)
・赤ちゃんが欲しがる度に授乳の練習
・おむつ指導が開始
・おっぱいマッサージ
(助産師が行う事もある)
・授乳は3時間おき
(場合によっては2~3時間おき)
・沐浴の練習開始
・健康チェック
(血圧測定、尿検査、貧血検査などの体調確認)
・退院後の生活アドバイスを受ける
(悪露(オロ)の経過や、産後の身体の事と、避妊などについて)
・退院にむけて、子宮の回復具合と会陰(えいん)の傷の状態などを医師が診察。
これらの経過などを踏まえ、病院によって異なりますが4~7日で退院します。
ママの健康状態により、入院日数が変化します。
基本的には、経膣分娩と同じように
・授乳の方法
・沐浴
・おっぱいマッサージ
・血圧測定や尿検査、貧血検査
など、赤ちゃんについての指導や健康チェックを入院中に行ないます。
歩行は出産翌日から少しずつ開始します。
帝王切開で出産した場合も、
赤ちゃんのお世話や授乳もすぐに開始されますが、
傷口が傷んで上手く行えない場合は、看護師などに手伝ってもらいましょう。
シャワーは医師の許可が出てから入れるようになります。
出産後、3日~4日目でシャワーに入れるようになります。
入院日数は少し長めの7日~10日で退院する事になります。
赤ちゃんは産まれてママとご対面を楽しんだ後、
すぐに身体測定をします。
・身長
・体重
・頭囲
などを計測した後、医師の診察を受けます。
・心音の検査
・呼吸音の検査
・内蔵に異常がないか、お腹を触診
・正常な反応が見られるかの確認
その後の入院生活でも色々な検査が待っています。
例えば体温測定。
赤ちゃんは平熱が37℃と少し高めです。
体温調整がまだ上手くできていない赤ちゃんにとっては、こまめな体温測定は大事な事です。
他には体重管理。
日々ママのおっぱいを吸ってどんどん大きくなっていく赤ちゃんにとっては体重測定も大切です。
体重は産まれて3日目くらいに一時的に減りますが
これは生理的なものなのでその後きちんと体重が増えていけば気にしないで大丈夫です。
赤ちゃんは入院中に多くの検査を受けます
先程紹介した健康状態の確認の他に、大切な4つの検査があります。
それぞれの検査内容についてみていきましょう。
赤ちゃんを育てる際に
母乳だけだと、ビタミンKが不足する場合があります。
ビタミンKは出血を止める凝固因子を作る為に必要です。
これが不足してしまうと脳を含め、身体の色々な所で出血が起きやすくなります。
この為、
・生後1日目
・退院時
・生後1ヶ月目
の合計3回、ビタミンK2シロップを赤ちゃんに飲ませます。
聴覚検査は、正常に耳が聞こえているかを検査します。
新生児期に発見される聴覚障害は、
1000人に1人~2人と言われています。
早期発見、早期指導により言葉の発達の遅れを防ぐことが可能です。
基本は、生後3日以内に赤ちゃんが寝ている時に実施します。
先天性代謝異常と内分泌の病気に関する検査を生後5日~6日以内に行ないます。
赤ちゃんのかかとから血を採取します。
この検査で代謝に必要な酸素などの異常の有無を調べる事が出来ます。
発見できる病気の種類は19種類です。
早期発見を目的とし、異常があった場合はその治療を早く開始し、発症を予防したり軽減させます。
産まれたての赤ちゃんは赤かったりしますが、
生後2~3日経つと肌が黄色みを帯びて来ます。
この症状は生理的なもので半分以上の新生児に現れます。
7日~10日もすれば自然と消えていきますが
強めの場合は光線療法をします。
症状が残る場合は、観察や治療の為に、入院延長や通院になる事があります。
・母子手帳 ・診察券 ・健康保険証 ・印鑑 ・歯磨きセット ・タオル ・入院日数分の下着や洋服 ・清浄綿 ・母乳パッド ・厚手の靴下 ・ガーゼ ・タオル ・洗面用具 ・ティッシュペーパー ・爪切り ・骨盤ベルト ・パジャマ ・カーディガン/ガウン ・スリッパ ・ 授乳用ブラジャー ・産褥ショーツ ・産褥ナプキン |