妊娠中に妊婦の食べ物について解説します。食べて良い物。悪い物。積極的に食べた方が良い物などを理解しておきましょう。
まず、一番理解しておかなければならない事は、
妊娠中は食物を媒体にした感染症で胎児に影響がある事がある事を覚えておきましょう。
例に出してみると「アルコール」や「タバコ」です。
お酒の影響は赤ちゃんの発達や行動などに障害が現れるリスクがあります。
アルコールは妊娠中に避ける事は今では常識となっています。
「妊娠中はお酒も少量なら大丈夫」と言う説もありますが絶対にやめましょう。
それは食べ物を媒体として、
赤ちゃんに影響を及ぼす感染症です。
妊娠中に母体が菌感染してしまうと、
妊娠時期によっては胎児に先天異常が起きる事があります。
例えば最近多い、風疹(ふうしん)などが代表例にあります。
アルコール、タバコ、感染症など恐ろしい事を記述しましたが、
妊娠中にこれを食べたから、
即赤ちゃんに影響があると言う食べ物はありません。
食べても良いけど摂りすぎると(頻度の問題)悪影響を及ぼすと言う食べ物がほとんどです。
しかし、万が一感染症に掛ってしまった時の事を考えると十分にリスクを勉強しておくべきでしょう。
普段はあまり意識しない栄養素を妊娠中こそ摂取しなければならない事もあります。
例えば葉酸(ようさん)もその内の1つです。
・葉酸 ・鉄分 ・カルシウム |
上記の3つは妊婦である以上、沢山摂りましょう。
カルシウムは日本人の食生活では常に不足気味と言われています。
妊娠を機にカルシウムは沢山摂取するようにしましょう。
妊娠前 |
妊娠初期 (16週未満) |
妊娠中期 (16~28週) |
妊娠末期 (28週以降) |
|
葉酸 (μg) |
240 |
480 | 480 | 480 |
鉄分 (mg) |
6.0 (6.5) |
8.5 (9) |
21.0 (21.5) |
21.0 (21.5) |
たんぱく質 (g) |
50 |
50 |
55 |
75 |
ビタミンA (μgRE) |
650 (700) |
650 (700) |
650 (700) |
730 (780) |
妊婦は高血圧と糖尿病にかかりやすくなります。
塩分は高血圧に、糖分は糖尿病に結びつきます。
そして、
体重の増加も難産になりやすいと言うリスクがあります。
栄養管理、食事の管理を徹底して出産に臨みましょう。
妊娠中はとても繊細になるものです。
食べて良い物、食べてはいけない物が非常に気になりますが、考えすぎはよくありません。
冒頭でも述べましたが、
避けるべき食べ物を知らず知らずに食べていても赤ちゃんへの影響はほとんど見られません。
体に良いと思って摂取している食べ物も味が濃ければ塩分の摂りすぎになります。
全ての食べ物に言えますが「摂取のし過ぎは体に良くない」と覚えておき、あまり神経質になるのは避けましょう。
ただし、感染症だけには十分注意して下さい。
妊婦のお母さんに必要なエネルギー(カロリー)は年齢や活動時間により異なります。
以下を目標にして下さい。
・18歳~29歳:1800~2100kcal
・30歳~49歳:1750~2050kcal
・18歳~29歳:2000~2300kcal
・30歳~49歳:1950~2250kcal
18歳~29歳:2250~2550kcal
30歳~49歳:2200~2500kcal
下記に妊娠中にお母さんがどのくらいのご飯を食べれば良いかまとめました。
参考にして下さい。
・ご飯:約200g(約大盛1杯) ・うどん:約300g ・ぱん:約120g(6枚切りパン約2枚) |
・野菜/きのこ類:約100~150g |
・卵:約50g(1個) ・肉:約50g(約1枚) ・魚:約60g(約1切れ) ・豆腐:約100g(約1/3丁) |
・牛乳:約180ml ・ヨーグルト:約200g |
・りんご:約100~200g(1~2個) ・いちご:100~200g |
・ようかん:約50g(約1切れ) |
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