胎児(お腹の中の赤ちゃんについて)

(赤ちゃんは目には見えないからこそ気になる)
(赤ちゃんは目には見えないからこそ気になる)

お腹の中にいる赤ちゃんについて解説しています。

どんどん成長していく赤ちゃんは、妊娠数週によって多くの事が出来るようになっていきます。


赤ちゃん(胎児)について詳しく知ろう

(凄まじいスピードで成長していく赤ちゃん)
(凄まじいスピードで成長していく赤ちゃん)

お腹の中の赤ちゃんは目で見えないからこそ気になるものです。

 

妊娠初期のはじめの頃は、

 

本当にお腹に赤ちゃんがいるのか実感がわきません。

 

しかし、赤ちゃんはママが気付いていない間にどんどん成長しています。

 

どのように成長していくのか順を追ってみてみましょう。

 

【初期の赤ちゃんは羊水で自由に遊んでいる】

初期の赤ちゃんは羊水の中を自由に浮いています。

 

ふかふかした子宮のベットで着床した受精卵は、

 

まず細胞分裂をどんどん繰り返し、脳や内臓などの大事な器官をつくります。

 

この時期は赤ちゃんと呼ばず「胎芽(たいが)」と呼びます。

 

まだ尻尾のような物が付いて、おたまじゃくしのような格好をしています。

 

その後、徐々に赤ちゃんのような格好になりますが、

 

はじめは頭、胴、足がハッキリと分かれていきます。

 

そして、

 

妊娠3ヶ月頃では「胎児(たいじ)」と呼ばれるようになります。

 

妊娠4ヶ月ともなると、

 

骨や筋肉も発達して羊水の中でクルクル回転したり、

 

ママのお腹を叩いたり、へその緒を引っ張ったりして遊んでいます。 

【頭の向きが下の姿勢になる】

赤ちゃんは体が大きくなると、頭が下の姿勢になります。

 

出産時に赤ちゃんは頭から出てきますがそれはこの為です。

 

妊娠6ヶ月頃には、

 

骨や筋肉が更に発達して行きます。

 

ママのお腹の羊水の量も増えて来て赤ちゃんの動ける幅も増えるので活発に動き回れるようになります。

 

ほとんどの妊婦はその動きを感じるようになります。

 

それが「胎動(たいどう)」です。

 

胎動を感じるとより一層赤ちゃんに愛おしく感じるでしょう。

 

妊娠8ヶ月頃からは羊水は増えなくなります。

 

するとほとんどの赤ちゃんは頭を下向きにした姿勢に定まります。


胎盤・卵膜・臍帯(へその緒)・羊水


(赤ちゃんに関係する4つの大切な器官)
(赤ちゃんに関係する4つの大切な器官)

お腹の赤ちゃんを包む大切な4つの仕組みがあります。

 

それが

 

胎盤

卵膜

臍帯[さいたい](へその緒)

羊水 です。

 

それぞれどのような役割をしているのか知っておきましょう。

 

胎盤

受精卵が着床した後にできる胎嚢(たいのう)には膜が出来ます。

 

その後、脱落膜(だつらんまく)、絨毛膜(じゅうもうまく)、羊膜(ようまく)の3層に分かれていきます。

 

この中で、脱落膜と絨毛膜の一部が変化した物が「胎盤」です。

 

胎盤の役目は赤ちゃんに酸素や栄養などを送り老廃物を受け取るなどです。

 

とても大切な役割があります。

 

卵膜(らんまく)

卵膜は3つの層からなっています。

 

外側から

 

脱落膜(だつらんまく)

絨毛膜(じゅうもうまく)

羊膜(ようまく) です。

 

赤ちゃんはこの中の羊膜の中にいます。

 

出産時にはこの羊膜は剥がれ落ち、赤ちゃんと一緒に外に出てきます。

 

臍帯[さいたい](へその緒)

臍帯とは皆さんがよくご存知の「へその緒」の事です。

 

この臍帯は赤ちゃんとママの事をつないでいて、

 

1本の臍静脈と2本の臍動脈の計3本の血管で出来ています。

 

胎盤からの酸素、栄養などを静脈で赤ちゃんに届け、

 

動脈で赤ちゃんの老廃物を運んでいます。

 

3本はねじれていて伸縮性があり長さは50~60cm程です。

 

お腹の中の赤ちゃんは暇になるとこの臍帯を引っ張ったりして遊びます。

 

切れるんじゃないかと心配になる妊婦もいますが切れないので安心しましょう。

 

羊水

羊水はママの血液中の液体成分である血漿(けっしょう)です。

 

受精1週間後には羊膜や胎盤から染み出します。

 

この羊水は赤ちゃんを守るエアバッグのような役目を果たし、

 

衝撃から守ったり、体温を一定に保ったりする働きがあります。

 

妊娠8ヶ月頃には700~800mlとなり、この量がピークです。

 

これ以上、増える事はありません。

 

妊娠後期になると赤ちゃんはこの羊水を飲んだり吐いたりします。

 

飲んだ羊水は排泄され、それがまた羊水の成分となります。

 

その後は出産に向け徐々に羊水の量は減っていき、

 

出産時には赤ちゃんが通る産道を通りやすくします。

赤ちゃんはこんな事まで出来る


(10ヶ月の頃にはもう赤ちゃんと変わらない)
(10ヶ月の頃にはもう赤ちゃんと変わらない)

お腹の中の赤ちゃんは成長して行くに連れて色々な事が出来るようになります。

 

今までは羊水の中を動いているだけでしたが、

 

次第に色々な事が出来るようになります。

 

妊娠4ヶ月頃には、

 

指しゃぶりをするなど、新生児のような行動もするようになります。

 

妊娠7ヶ月頃になると、

 

聴覚が完成し、外の音やママの声、パパの声まで聞こえるようになります。

 

積極的に話しかけてあげると喜んで反応する事があります。

 

体がほぼ完成する妊娠9ヶ月頃には、

 

羊水を飲んでおしっこまでします。

 

また、生まれてからママのおっぱいを吸えるように練習までしています。

 

お腹の中では、生まれてからすぐに「赤ちゃんとして生活が出来るように」着々と練習しています。

 

お腹の中の赤ちゃんの成長具合

生まれるまでに沢山の事が出来るようになるお腹の中の赤ちゃん。

 

生まれるまでのおよそ10ヶ月の間、どのように過ごしているのか見てみましょう。

 

・妊娠2ヶ月

 

心臓が動き初め、脳や体の器官を作り始めます。

 

・妊娠3ヶ月

 

頭、胴、足がハッキリと分かれて行き顔のパーツが作られ、手足を動かすようになります。

 

・妊娠4ヶ月

 

胎盤がほぼ出来上がり、内蔵や手足がほぼ完成します。羊水の中も動きまわり始めます。

 

・妊娠5ヶ月

 

髪の毛や産毛が生え始め、脳や神経が発達していきます。色々な事を考えています。

 

・妊娠6ヶ月

 

聴覚が発達するので音が聞こえるようになります。肺以外の器官や脳組織の数がほぼ完成しました。口をパクパク動かすようにもなりました。

 

・妊娠7ヶ月

 

聴覚がほぼ完成しました。まばたきもするようにもなり、脳が更に発達して動作もよりこまやかになりました。

 

・妊娠8ヶ月

 

ママのお腹の中では頭を下にした体勢になります。嗅覚が発達し、神経がさらに発達したので手の動きもなめらかになりました。

 

・妊娠9ヶ月

 

赤ちゃんの皮膚が厚くなってきて、ピンク色になりました。産毛が薄くなり、体つきがふっくらして来ました。快・不快の感情も表すようになっています。

 

・妊娠10ヶ月

 

体のすべての器官が完成しました。お産に向けて頭がママの骨盤に入り込みました。